群馬県の有機農業が動き出す?ぐんまオーガニックフェスタ、高崎市で初開催

令和6年12月7日(土)、群馬県で初めての開催となる「ぐんまオーガニックフェスタ」が高崎市の高崎城址公園「芝生広場」で行われました。この記事では、実際に現地取材し、開催の様子をお伝えしていきます。

群馬で有機農業なんてやってるの?

この記事は、「群馬でオーガニック農業が盛んになるって本当?」「オーガニックフェスタって、どんなイベントなの?」といった疑問にお答えする記事です。

  • 群馬県民: 地元の食に関心があり、オーガニック食品に興味を持つ人
  • オーガニック食品に関心のある人: 新しい食材や食の安全に関心がある人
  • 農業に興味のある人: 地域の農業の動向や、有機農業に興味がある人

といった方におすすめの記事です。

「ぐんまオーガニックフェスタ」の概要

初開催となる「ぐんまオーガニックフェスタ」では、群馬県内外の有機農業者や販売者が集まり、展示即売を中心に、有機農業活性化の取り組みが見られました。

開催概要

  • 日時: 令和6年12月7日(土) 10:00~15:00
  • 場所: 高崎城址公園「芝生広場」(高崎市役所庁舎前)
    群馬県高崎市高松町33-13

主催・企画

  • 主催: 群馬県
  • 運営: 一般社団法人 日本有機農産物協会
  • 共催:パルシステム生活協同組合連合会
  • 後援:高崎市
  • 協力:生活協同組合パルシステム群馬

群馬県の有機農業が動き出す?その背景とは?

これまで、群馬県では有機農業が盛んとは言えませんでした。このようなオーガニックに関するイベントも、記者が知る限り、これまで群馬県内では見られませんでした。

その背景には何があるのか?「群馬県は首都圏から距離が近く、農家が努力をせずとも、安定した収入が確保できる流通体制であったことが影響している。有機農業は大変だから、特に必要がない限りは無理して取り組まない。」といった声も。

しかし、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」の影響や、高山村、甘楽町といった群馬県内の自治体がオーガニックビレッジ宣言した影響などにより、イベント開催につながってきたものと考えられます。

オーガニックビレッジ宣言とは?

オーガニックビレッジとは、有機農業を中心とした地域活性化プロジェクトです。地域住民が協力し、有機農業の推進、地域資源の活用、持続可能な社会の実現を目指しています。

県内でのオーガニックビレッジ産有機農産物のデビュー戦

高山村の生産者の話によると、「これまで村内の道の駅で販売はしてきたが、県内の消費者に向けてのPRイベントへの参加ははじめて」とのこと。

甘楽町の生産者からは、「給食や道の駅などへの販売が主体だった」との声も。

そのほか、前橋市内の有機食品生産者からは「これまで東京の小さな小売店舗に卸していたが、県内に向けては商品を卸していなかった。」といった声も聞かれました。

このように、県内で有機農産物を生産・販売していた生産者に、はじめて脚光が当たる機会となりました。

群馬の有機農産物の味や魅力は?

試食や試飲、サンプル提供の機会などは得られなかったため、群馬の有機農産物の味や品質、魅力などについては、未知数です。

若手新規就農者が首都圏から移住して有機農業

現地取材では、地域おこし協力隊の支援を受けながら、若手新規就農者が首都圏から移住している実態も明らかになりました。

ぐんまオーガニックフェスタの感想

こうしたイベント開催によって、群馬県民に対し、オーガニックフードへの理解が促されることがあるならば、好ましいことではあります。

しかし、一部の生産者からは「供給を安定させることが難しく、市場流通はそんなにしていない。知り合いへのおすそ分けや自家消費がほとんど」との声も聞かれました。

また、メディアからの注目度も低く、筆者が今日初めてのメディアだったとの声も聞かれました。

有機農業活性化の動きが見られたことは歓迎されますが、今後の展開に過剰に期待できる段階ではなさそうです。

まとめ:群馬県民に対する有機農産物の認知や理解がようやく始まるか?

群馬県初の「ぐんまオーガニックフェスタ」は、地域に根ざした有機農業の新たな一歩となるか。今後の展開に期待しつつ、群馬の有機野菜が食卓を彩る日が来ることを願います。

参考リンク:

有機農業推進事業(オーガニックビレッジ宣言)について|高山村公式サイト|群馬県
有機農業推進事業の取組みを紹介しています。
甘楽町 | 甘楽町オーガニックビレッジ宣言について
この記事を書いた人
日本正月協会 代表 今成優太

日本全国47都道府県をめぐり、各地のお正月の郷土文化を研究・情報発信する、日本正月協会の代表者。2024年1月、TBSテレビ初出演。
農耕儀礼であるお正月行事の活性化の一環として、有機農業を盛り上げるため、優しいサイトの運営を開始。目標は「有機玄米もちを手軽に食べられる社会の実現」。
調理師、和食文化継承リーダーなど、食に関する国家資格を持つ。

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